あるジョブホッパーの軌跡

7転8起の人生

就職前夜③

 10/5、午前中、精密機器メーカに到着。受付の人事がピンポイントでタイプの女性であり、それだけで会社の印象がアップした。(入社時、既に結婚退社していることを知り、少なからず、ショックを受けた)面接は、人事部長と1対3のグループ面談で、手ごたえはあった。おそらく、入社したいという気持ちが勝ったからだと思われる。
 面接後、仲良くなった3人で、喫茶店で長話をしたのだが、その中のひとりが気になる事を話し出した。彼も既に、ある会社に内定しており、試しに面接に来た様子だった。彼曰く、「この会社の社風が温いのは有名だ。そんな会社は危ない。俺は、既に内定している厳しいベンチャーに行くつもりだ」というものだった。「君も 東京へ行くべきだ」とも言われた。ここでまた、新たな迷いが生じた。最終内定承諾日の11/1に、どちらを選ぶべきか?
 迷いは、10/31まで続いた。眠れない布団の中、下した決断は、「関西に残ろう」というものだった。就職前ではあったが、実質的に初めての転職だった。ちなみに、その後、彼の予言は当たる。私の選んだ会社は、別会社に吸収され、彼の選んだベンチャーは、飛ぶ鳥を落とす勢いの企業に成長する。